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人口の流れを埼玉県を中心にマップで俯瞰してみます。 まずは、平成22年国勢調査の人口総数による濃淡図をご覧ください。

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国勢調査の人口総数は、住んでいる場所を表していますから、夜間の状態とも言えるでしょう。 (夜間人口に対して昼間人口という統計もあります) 人口が1万人を超える地域メッシュは数か所しかみられません。

では、昼間はどうでしょうか。 総務省統計局ホームページの「常住地別東京都特別区部への流入人口(平成17年) 」によると、埼玉県からは約91万人が東京都特別区部へ流入しているようです。

図2-1 常住地別東京都特別区部への流入人口(平成17年)

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出典:総務省統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/jutsu1/00/02.htm

マップを見るまでもなさそうですが、今回は、平成21年経済センサスの従業者数で昼間の様子を確認してみましょう。 従業者数ですから学生などの移動量はうかがえませんが、表現上は十分なインパクトがあります。

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いかがでしょうか。 比較のために、人口総数と同じ分類値で表示しました。

潮が満ちたのか、あるいは引いたのか、働く人々が東京都心部へ集まっているようすがはっきりわかります。  1万人を超える地域メッシュがかなり増えました。 埼玉県内でも、大宮や浦和、川越などに表れています。

この夜間と昼間の様子の違いは凄まじいですよね。 働く人々のエネルギーが集まり、熱を帯びているかのようで、少し気持ちが熱くなります。

 

【出典・著作権等】

この記事に掲載したマップは、平成22年国勢調査の人口および平成21年経済センサスの従業者数(総務省「政府統計の総合窓口 e-Stat」)と国土交通省「国土数値情報」の行政区域を使用し、QGIS 2.12.1-Lyon で作成しました。