GIS でデータを編集しにくい場合、一旦データをCSVファイル(カンマ区切りテキストファイル)にエクスポートして、Excel で編集したいことも多いと思います。 前回、Excel に貼り付けた行政コードが数値化されてしまい、行政コードの先頭「0」が失われてしまう場合の対処方法をご案内しました。(データを貼り付けるときの数値化を回避する方法はこちら)
今回は、CSVファイルを Excel で開くときにも、同様の問題が起こりますので、その回避方法をご案内します。
例として、次のようなCSVファイルを用意しました。
1列目に行政コードがあります。 このファイルをエクスプローラーからダブルクリックした場合や、Excel のファイルメニューから開いた場合、行政コードが数値として扱われてしまうため行政コード先頭のゼロが失われてしまいます。
こういう場合は、Excel のデータインポート機能を使ってください。
CSVファイルのインポート手順
(1) メニュー [データ] タブの [外部データの取り込み] から、[テキストファイル] を選択します。(CSVファイルを選択してください。)
[テキスト ファイル ウィザード] 画面が表示されます。
(2) [テキスト ファイル ウィザード – 1 / 3] 画面では、[元のデータの形式] を [カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ] にします。
(3) [テキスト ファイル ウィザード – 2 / 3] 画面では、[区切り文字] で [カンマ] をチェックします。
(4) [テキスト ファイル ウィザード – 3 / 3] 画面では、[データのプレビュー] で行政コード列を選択してから、[列のデータ形式] を [文字列] に変更してください。 これで準備完了です。
結果は次のようになります。
ゼロを失わずに済みました。
【出典・著作権】
- Microsoft Excel 2010

1971年、栃木生まれの東京育ち。
GISにすっかり魅了され気がつけば20年、マーケティングGIS「Tactician」の営業にはじまり、「MapInfo」や「ArcGIS」などのシステム開発を手掛けてきました。 GISを活用したエリアマーケティングを技術的な側面からサポートしています。