駅商圏分類図タイトル

駅の商圏を作成してみます。 駅別乗降客数を使いますので乗車と降車を踏まえ半分の値を基準にしました。 この基準値を超えるまで商圏の半径を順次拡大していき、人口総数が基準値を超えたところで止めます。 俗に目標値到達圏などと言われる商圏です。

こういう作業(処理)はGISの得意とするところですから、ガンガン作成したいところです。 そうは言っても、なかなか時間の取れない方は、是非、弊所にご相談ください。

さて、前回、駅からの商圏人口が1万人に到達する商圏半径を作成し分布図を確認しました。 想定どおり、郊外ほど商圏半径は大きくなる傾向にありましたが、乗降客数ではどうでしょうか。 今回は乗降客数の多さから、逆に都市部ほど大きくなるように思いますが、郊外でも必要な人口が得られず大きくなることも予想されます。 どんな結果が得られるでしょうか。 試してみましょう。

まずは、駅別乗降客数による分布図をご覧ください。

駅別乗降客数分類図

やはり、人口の多い都市部ほど乗降客数も多い傾向のようです。 集計結果は次のようになりました。 参考までに上位20件を掲載しておきます。

駅名 路線名 乗降客数 目標値 人口総数(集計値) 商圏半径(km)
大宮 東北線 480286 240143 246841 3
和光市 東上本線 164415 82208 91290 1.7
浦和 東北線 160538 80269 89991 1.5
川口 東北線 158300 79150 82692 1.2
朝霞台 東上本線 154281 77141 82507 1.6
新越谷 伊勢崎線 143604 71802 72102 1.5
南越谷 武蔵野線 137312 68656 71942 1.5
大宮 野田線 134039 67020 69620 1.5
北朝霞 武蔵野線 130356 65178 72491 1.5
川越 東上本線 127243 63622 64946 1.5
東北線 116112 58056 62008 1.1
南浦和 武蔵野線 114998 57499 60669 1.2
西川口 東北線 102994 51497 55550 1
志木 東上本線 102699 51350 57866 1.1
北浦和 東北線 99916 49958 55548 1.1
所沢 池袋線 96485 48243 54838 1.3
武蔵浦和 武蔵野線 94472 47236 54694 1.1
草加 伊勢崎線 82896 41448 47186 1.1
さいたま新都心 東北線 82310 41155 48310 1.2

得られた商圏の半径で分布図を作成してみました。

駅別商圏半径分類図

なるほど。 乗降客数が少ない駅では商圏も小さくなるようです。 熊谷、久喜、高坂駅など分類上中間的な場所で目立つ大きな商圏が現れました。

商圏を元に乗降客数で分布図を作成してみます。

駅商圏分類図

商圏が大きく、乗降客数が少ない駅は流入の多い観光地かもしれませんね。

今回、駅の乗降客数を使って目標値到達圏を作成しましたが、顧客データをお持ちなら、是非それを使ってみてください。 もっと興味深い結果が得られると思います。

 

【出典・著作権】

  • 平成22年国勢調査人口総数(総務省「政府統計の総合窓口 e-Stat」)
  • 2013年度駅別乗降客数(国土交通省「国土数値情報」)
  • 鉄道、行政区域(国土交通省「国土数値情報」)
  • QGIS 2.12.1-Lyon