日本全国どこでも 無料で商圏人口・世帯数がすぐわかる、商圏調査/分析のための iPhone アプリ「商圏スコープ」、今回は商圏情報画面の見方を中心に操作方法を解説していきます。
まずは [商圏情報] 画面をご覧ください。
商圏情報画面は、上部の商圏マップと下部の商圏データで構成されています。
最下部のツールバーにボタンが3つあります。
- 左: 商圏マップ左上の凡例(はんれい)の表示と非表示を切り替えるボタンです。
- 中央:分布図の透明度を変更するボタンです。
- 右: お気に入りに登録、解除するためのボタンです。
商圏マップ
地域メッシュ(格子状の区画)で色分け表示されている分布図は、平成22年国勢調査の人口総数です。上図では暖色系の色ほど人口が多く、寒色系の色ほど人口が少ないことを表しています。各色に対応する数値範囲はマップ左上の凡例で確認できます。例えば人口が最も多い3000人以上の地域メッシュは赤色で表示されるという具合です。
分布図のテーマ(統計項目)を変更するには、凡例のタイトルボタンをタップしてください。
人口総数のほか、男女別人口、世帯数、事業所数、従業者数とそれぞれの増減率に切り替えることができます。
(画面下部にピッカービューが表示されます。)
テーマの色もここで変更できます。
人口増減率をチェックして、増加傾向にあるかないか是非確認してください。
また各地域メッシュの数値は個別に参照することができます。
地域メッシュをロングタップしてください。吹き出しに数値と地域メッシュコードが表示されます。
ただし、商圏の境界線上にある地域メッシュの数値も面積按分前の数値です。画面下部の集計値は面積按分後の値が使用されていますのでご注意ください。
商圏データ
画面下部の集計表は、面積按分(めんせきあんぶん)による集計結果です。表頭が設定した商圏の半径、表側が統計項目になります。
商圏を3次まで設定している場合、2次商圏は1次の範囲を含み、3次商圏は1次と2次商圏の範囲も含んだ累計になっています。
面積按分については「無料アプリで商圏分析をはじめよう(1)」をご参照ください。
国勢調査の人口総数はそこに住んでいることを表していますので、夜間人口とも呼ばれます。これに対して昼間人口というデータも存在します。商圏スコープでは扱えませんが、より高度な商圏分析を行うには重要な統計データです。他にも様々なデータがありますので業種業態にあったデータを探してみてください。
さて、商圏人口は十分確保できそうですか?
さっそく現地調査に出かけましょう、iPhone をお忘れなく。
次回、物件詳細画面の使い方をお伝えしていきます。「無料アプリで商圏分析をはじめよう(4)」に続きます。
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1971年、栃木生まれの東京育ち。
GISにすっかり魅了され気がつけば20年、マーケティングGIS「Tactician」の営業にはじまり、「MapInfo」や「ArcGIS」などのシステム開発を手掛けてきました。 GISを活用したエリアマーケティングを技術的な側面からサポートしています。